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=きょうかくげ／警覚偈=
<ruby>[[版木]]<rt>ばんぎ</rt></ruby>を打つときに唱える文。「<ruby>敬<rt>うや</rt></ruby>まって<ruby>[[大衆]]<rt>だいしゅう</rt></ruby>に<ruby>白<rt>もう</rt></ruby>す。<ruby>[[生死]]事大[[無常]]迅速各宜<rt>しょうじじだいむじょうじんそくおのおのよろ</rt></ruby>しく<ruby>醒覚<rt>せいかく</rt></ruby>すべし。<ruby>慎<rt>つつし</rt></ruby>んで<ruby>[[放逸]]<rt>ほういつ</rt></ruby>なることなかれ」。出典不詳。[[大衆]]に[[生死]][[無常]]であることを覚らしめ、[[放逸]]な生活を<ruby>警<rt>いまし</rt></ruby>める文。[[版木]]にはこの文を記しておくことが多い。早朝に[[大衆]]の覚醒を促すために[[版木]]を打ち、[[大衆]]はこれを聞いて、直ちに起床して[[浄衣]]を着て、手と顔を洗い、口をすすぐなどして、[[入堂]]の用意をする。<ruby>[[晨朝]]<rt>じんじょう</rt></ruby>[[法要]]だけではなく[[臨時法要]]の場合にも[[版木]]を用いることがある。[[撞木]]を持って、<ruby>[[虚揩]]一下<rt>こかいいちげ</rt></ruby>してから、この文を唱えて、一通[[三下]]する。一通は約四〇下とし、最初は大きくゆっくり打ち、徐々に速く打っていき、最後は小さく刻んでいくように打つ。そして[[三下]]はゆっくり中小大と三回打つ。[[法鼓]]と[[喚鐘]]は三通[[三下]]であるが、[[版木]]のみ一通[[三下]]である。
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【参照項目】➡[[版木]]
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【執筆者：西城宗隆】