操作

諸人霊夢記

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:25時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

しょにんれいむき/諸人霊夢記

西方指南抄』巻中本所載「聖人御事アマタ人々夢ニミタテマツリケル事」を指す。「聖人御事諸人夢記」ともいう。「諸人霊夢記」の名は、『真聖全』所収『西方指南抄』の目次による。内容は、法然往生の証として、僧・官吏・職人他、諸人の見た一六件の瑞夢を挙げる。「法然聖人臨終行儀」に続けて記載されている。本書は『醍醐本』所収「御臨終日記」、湛空編『四巻伝』(嘉禎三年〔一二三七〕)等との関係が指摘されている。


【資料】『西方指南抄』(平松令三・名畑崇編『親鸞聖人真蹟集成』五、法蔵館、二〇〇五/真聖全拾遺部上/正蔵八三)


【参考】中野正明『増補改訂 法然遺文の基礎的研究』(法蔵館、二〇一〇)、同「『西方指南抄』所載〈聖人御事諸人夢記〉について」(印仏研究四四—一、一九九五)


【執筆者:米澤実江子】