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襪子

提供: 新纂浄土宗大辞典

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べっす/襪子

足袋の一種。儀式のときに用いる股のない足袋。「しとうず」ともいう。親指と他の指が分かれている足袋はこれを略したものである。北インド地方などで用いられた防寒具で中国を経て日本に伝来した。奈良正倉院に天平時代の錦のしとうずおよび白の平絹襪が保存されている。古くは高貴な人のみが着用を許され、仏教の法服としては法親王に許された。『啓蒙随録』には、襪を下履したぐつの義とし、白絹で作る足衣としている。襪子は大指の股のない踏皮たびとし、禅宗ならい用いたものであり、儼儀げんぎ法要には必ず用い、平日の法衣には踏皮を用いるとある(二七ウ)。浄土宗では白平絹で作られたものを本儀とする。現在使用している白足袋はこれを略したものである。


【参照項目】➡足袋


【執筆者:神尾敏英】