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=ぼだいしんぎょう／菩提心経=
巻数、訳者等不詳。[[法然]]は『[[選択集]]』六で[[菩提心]]について広く説く経典としてこの経名を挙げている。そこでは[[聖道]]門の経が先に滅するのに対し、[[念仏]]を説く[[浄土門]]の経（『[[無量寿経]]』）は[[止住百歳]]であるとして、[[念仏]]門の永久性が強調されている。しかし『[[菩提心経]]』という名称の経典は、現在のところ伝わっておらず、[[鳩摩羅什]]訳『仏説[[荘厳]][[菩提心経]]』か、<ruby>闍那崛多<rt>じゃなくった</rt></ruby>訳『出生[[菩提心経]]』ではないかと見られている。[[聖冏]]は『<ruby>[[直牒]]<rt>じきてつ</rt></ruby>』七（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J07_0557 浄全七・五五七上]）で、『[[菩提心経]]』とは『[[荘厳]][[菩提心経]]』や『出生[[菩提心経]]』などの単独経典か、あるいは一般に[[菩提心]]を説くいくつかの大乗経典を指すと主張している。また[[存覚]]は『[[選択]]註解抄』二（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J08_0490 浄全八・四九〇上]）で『[[荘厳]][[菩提心経]]』『[[大乗本生心地観経]]』『思益[[梵天]]所問経』などの[[菩提心]]を説く経典を挙げている。
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【参考】石井教道『選択集全講』（平楽寺書店、一九六九）
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【執筆者：北條竜士】