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「自然」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版

じねん/自然

おのずとそうなること、ひとりでに、努力せずに、などの意味。ⓈsvayamやⓈsvayaṃbhūなどの訳としても用いられる。『無量寿経』には自然の語が多くみられるが、これは老荘思想の影響を受けて挿入された語であると考えられている。また自然悟などといえば、自然に覚りを開くことを意味し、仏陀の覚りを意味する。なお仏教では、あらゆるものが原因なく自然に生じるという説を、自然外道の説として否定する。


【資料】『説無垢称経疏』三


【参考】森三樹三郎『老荘と仏教』(法蔵館、一九八六)、広沢隆之「回帰すべき場としての自然」(『仏教文化論集』九、川崎大師平間寺、二〇〇三)


【参照項目】➡法爾法然法爾道理


【執筆者:石田一裕】