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聞名歓喜

提供: 新纂浄土宗大辞典

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もんみょうかんぎ/聞名歓喜

阿弥陀仏名号を聞いて、踊り喜ぶこと。『無量寿経』に「あらゆる衆生、その名号を聞きて、信心歓喜して、乃至一念至心回向して、かの国に生ぜんと願ずれば、すなわち往生を得て、不退転に住す」(聖典一・二四九/浄全一・一九)とあり、また第四十四具足徳本願に「他方国土の諸もろの菩薩衆、我が名字を聞きて、歓喜踊躍して、菩薩の行を修し、徳本具足せん」(聖典一・二三一~二/浄全一・一〇)とある。善導往生礼讃』の初夜礼讃には「それ彼の阿弥陀仏名号を聞くことを得ることあって、歓喜して一念に至るまで皆まさに彼に生ずることを得…たとい大千に満ちん火をも直ちに過ぎて仏名を聞く、名を聞いて歓喜して讃ずれば皆まさに彼に生ずることを得」(浄全四・三六二上正蔵四七・四四一下)とあり、阿弥陀仏名号を聞くことによって、歓喜して往生することが歎ぜられている。


【参照項目】➡聞名聞名往生名号


【執筆者:工藤量導】