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「群萌」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

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=ぐんもう/群萌=
 
=ぐんもう/群萌=
あらゆる生きとし生けるものの意味。すなわちすべての[[衆生]]のこと。群生ともいう。Ⓢbahu-janaやⓈsattvaの訳にもあてられる。あらゆる生物の有様は、まるで群がって萌え出た草木の芽のようで、それはまだ道を求める心が萌芽の状態にあることから、そのように訳された。『[[無量寿経]]』上に「[[群萌]]を<ruby>拯<rt>すく</rt></ruby>わんと欲して、恵むに真実の利をもってす」(聖典一・二一八/浄全一・三~四)とあり、また『同』下に「[[群萌]]を運載して」(同二五九/同二三)とあるが、この[[群萌]]も[[衆生]]と同義である。
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あらゆる生きとし生けるものの意味。すなわちすべての[[衆生]]のこと。群生ともいう。Ⓢbahu-janaやⓈsattvaの訳にもあてられる。あらゆる生物の有様は、まるで群がって萌え出た草木の芽のようで、それはまだ道を求める心が萌芽の状態にあることから、そのように訳された。『[[無量寿経]]』上に「[[群萌]]を<ruby>拯<rt>すく</rt></ruby>わんと欲して、恵むに真実の利をもってす」(聖典一・二一八/[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J01_0003 浄全一・三]~四)とあり、また『同』下に「[[群萌]]を運載して」(同二五九/[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J01_0023 同二三])とあるが、この[[群萌]]も[[衆生]]と同義である。
 
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【参照項目】➡[[衆生]]
 
【参照項目】➡[[衆生]]
 
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【執筆者:瀧沢行彦】
 
【執筆者:瀧沢行彦】

2018年9月17日 (月) 01:17時点における版

ぐんもう/群萌

あらゆる生きとし生けるものの意味。すなわちすべての衆生のこと。群生ともいう。Ⓢbahu-janaやⓈsattvaの訳にもあてられる。あらゆる生物の有様は、まるで群がって萌え出た草木の芽のようで、それはまだ道を求める心が萌芽の状態にあることから、そのように訳された。『無量寿経』上に「群萌すくわんと欲して、恵むに真実の利をもってす」(聖典一・二一八/浄全一・三~四)とあり、また『同』下に「群萌を運載して」(同二五九/同二三)とあるが、この群萌衆生と同義である。


【参照項目】➡衆生


【執筆者:瀧沢行彦】