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「縁結び」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版

えんむすび/縁結び

神仏・自然物への祈願占いなどによって、良縁を得ることを願うこと。縁結びの御利益信仰を集める神社は全国に多く、島根県の出雲大社、東京の東京大神宮などが有名。また民俗神の一つである道祖神は、境界神という性格が濃厚であるが、縁結びの神、夫婦円満を祈る神としても信仰を受けており、長野県内を中心として夫婦をかたどった双体の道祖神が見られる。神社のみならず、寺院でも観音菩薩愛染明王利益により縁結び信仰を集める事例は多い。また樹木の奇態から縁結びとして信仰を集める場合もあり、宮城県の浄土宗寺院で「義山じょうぎさん」として知られる西方寺では、境内地にある二つの巨木が一つに合わさった「連理れんりけやき」が、その異形から縁結び信仰を集めている。


【参考】倉石忠彦「道祖神信仰と縁結び」(『国学院雑誌』一〇四—六、二〇〇三)、夏目琢史「縁結びと縁切り—長野県内の『縁切り信仰』の事例を中心に—」(『信濃』六二—一、二〇一〇)


【参照項目】➡西方寺


【執筆者:名和清隆】