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経木

提供: 新纂浄土宗大辞典

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きょうぎ/経木

経文を記すために木材を紙のように薄く削ったもの。材質は主にスギ、ヒノキが用いられ、通常は正目で削られている。これを五輪の塔の形に模し、塔婆の一種である経木塔婆、水塔婆として用いている。経木は、仏教と共にインドから朝鮮を経て日本へ伝来したものであるが、当初は経典を写す目的で使われたのでこの名がある。紙が高価な時代には、広く一般の記録媒体として用いられた。回向のときに帳面と同じように扱われてもいる。一般では、通気性、殺菌性に優れていることから食品の包装材としても用いられる。


【執筆者:橋本知之】