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=とうろう／灯籠=
[[灯明]]を入れる籠。古くは<ruby>灯楼<rt>とうろう</rt></ruby>、<ruby>灯炉<rt>とうろ</rt></ruby>と書いた。裸火では虫が焼け死ぬため、金銅の枠に紙や<ruby>紗<rt>うすぎぬ</rt></ruby>などを張った<ruby>火袋<rt>ひぶくろ</rt></ruby>（<ruby>紗籠<rt>さろう</rt></ruby>）を設けた。その形は仏殿の前に安置される石[[灯籠]]、堂内に安置される台[[灯籠]]・曼陀羅塔（宝塔）、常に灯される常[[灯籠]]（[[常夜灯]]）などがあり、[[宝珠]]・笠・火袋・受台・竿・台からなる。ほかに、天井や軒先、回廊に懸けられる釣[[灯籠]]（吊[[灯籠]]）、[[盂蘭盆]]で使用する、菱形の木枠に紙を張り造花の飾りをつけた<ruby>[[切子灯籠]]<rt>きりこどうろう</rt></ruby>などがある。
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【参考】福西賢兆『図説　浄土宗の法式』（斎々坊、一九九一）
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【参照項目】➡[[切子灯籠]]
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【執筆者：斉藤隆尚】


[[File:とうろう【灯籠】.jpg|thumb|left|upright=2.5|[[灯籠]]（[[増上寺]]）]]