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五巻。[[隆円]]撰。文政六年（一八二三）成立。洛東[[専念寺]]の[[隆円]]が、在家者に対して[[浄土宗]]義の奥旨を[[五重相伝]]などで[[伝法]][[相伝]]するため、組織的かつ平易に説き示した[[伝法]]書。評価は高く、同じく[[隆円]]の[[出家]]者に対する[[伝法]]書『[[吉水瀉瓶訣]]』と対比される。『[[伝灯輯要]]』所収本は、巻一①[[導師]]須知分②[[加行]]約定分③[[相伝]][[制誡]]分④三師[[伝灯]]分⑤三師行状分⑥二河[[譬喩]]分⑦五重撮要分、巻二⑧[[伝法]][[機縁]]分⑨[[授戒]][[機縁]]分、巻三⑩[[道場]][[伝法]]分、巻四⑪密室[[相承]]分、巻五⑫宗脈[[結縁]]分の全五巻で構成される。しかし、底本が詳らかでなく、[[隆円]]の孫[[弟子]]願阿深隆書写本（[[蓮勝]]寺所蔵）は巻四で完結しており、在家に不要な宗脈を記す巻五の原態については疑義がある。なお本書に類して<ruby>[[法洲]]<rt>ほうじゅう</rt></ruby>『[[信法要決]]』、[[的門]]『[[信法要決弁釈]]』がある。
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【所収】『伝灯輯要』、『浄業信法訣—抄本—』（巻三・四のみ、文化書院、二〇一〇）
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【参照項目】➡[[吉水瀉瓶訣]]、[[信法要決]]
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【執筆者：野村恒道】