浄心房のソースを表示

=じょうしんぼう／浄心房=
一二～[[三世]]紀頃、生没年不明。『[[四十八巻伝]]』三〇に、外面と内面の一致しない<ruby>[[虚仮]]<rt>こけ</rt></ruby>の[[行者]]の例として登場する。[[妙覚]]寺にあって、[[道心]]が深く寺を出ずに[[念仏]]に励み、[[帰依]]する人がまるで<ruby>雲霞<rt>うんか</rt></ruby>のように集まったという。五〇歳ほどで臨終を迎えたが、その有様が取り乱して見苦しかったので、人々が不審をいだいた。[[法然]]は[[四十九日]]の[[導師]]をつとめ、[[弟子]]が[[浄心房]]の<ruby>衣箱<rt>ころもばこ</rt></ruby>を開けたところ[[袈裟]]とともに『[[十二門戒儀]]』の書物が入っていたという。
----
【資料】『四十八巻伝』三〇（聖典六）
----
【執筆者：坂上雅翁】