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法話

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ほうわ/法話

仏法に関する話。江戸中・後期における法話は、僧侶同士が仏法について語り合うことであった。大衆布教を意味するようになったのは明治期である。明治二二年(一八八九)の『浄土教報』創刊号には「社説」「講義」と並んで「法話」という掲載があり、大衆布教を指す語として用いられている。現在では「説教」とほぼ同義に用いられているが、明治から昭和初期は、寺院殿堂内で行われる「説教」に対し、公会堂・学校校舎などで一般青壮年層のために行われる演説形式のものを「法話」と称した。例えば大正五年(一九一六)の指定巡教督励は、旧来の「説教」と違う「法話」の必要性を説いている。


【参考】『浄土教報』一(一八八九)、一二〇二(一九一六)


【参照項目】➡説教


【執筆者:後藤真法】