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法事讃私記私鈔

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ほうじさんしきししょう/法事讃私記私鈔

三巻。『法事讃抄』『私記私鈔』ともいう。加祐(—寛文元年〔一六六一〕—)撰。良忠撰『法事讃私記』の注釈書。加祐は自著『般舟讃私記私鈔』奥書に「右行儀分私記鈔一部八巻、予の所見に随て之を鈔録し畢ぬ。時に寛文元暦朧月初八。南紀藤代山僧加祐…」(浄全四・五九二下)として、善導の著作五部九巻のうち、行儀分を鈔録して、一部八巻(『法事讃私記私鈔』三巻、『観念法門私記私鈔』二巻、『往生礼讃私記拾遺鈔』二巻、『般舟讃私記私鈔』一巻)を撰述したと記している。加祐は一説によると、芳賀郡(栃木県)の人で、大沢山円通寺名越派)二三世良安(—元禄九年〔一六九六〕—)より受法したとされる。


【所収】浄全四


【資料】加祐撰『心行自然和讃念仏』(元禄一七年〔一七〇四〕跋、早稲田大学蔵)所収「付録 心行自然和讃念仏流伝記」、『浄土鎮西義名越派代々印璽脈譜』(円通寺〔芳賀郡益子町大沢〕所蔵)


【執筆者:米澤実江子】