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極楽縄

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ごくらくなわ/極楽縄

屈葬する際に用いる縄。不浄縄、往生縄、介錯かいしゃくの縄ともいう。坐棺や早桶はやおけ納棺するときには屈葬(しゃがんだ姿勢)にしたが、遺体が動かないように荒縄または晒しで首から膝にかけて縛る縄をいい、本人が生前にっておくものといわれる。遺体を折り曲げて縄で縛る習俗は、日本では縄文時代にさかのぼる。屈葬にする理由は、運搬の便や穴を掘る労力の節約、睡眠休息の姿勢、再生を願うために母胎内の姿勢をとらせること、死霊の活動の拘束などである。屈葬の習俗は、火葬の普及、座棺から寝棺への移行などにより行われなくなった。


【参考】柳田国男『葬送習俗語彙』(国書刊行会、一九七五)、五来重『葬と供養』(東方出版、一九九二)、久野昭『葬送の倫理』(紀伊国屋書店、一九九四)、『青森県史 民俗編 資料下北』(青森県、二〇〇七)


【参照項目】➡土葬


【執筆者:西城宗隆】