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=かごう／果号=
[[仏名]]を表す言葉の一つ。すべての仏は万行（因）に報いて、仏となる（果）のであるから、その[[仏名]]を果として得た称号として、[[果号]]と言う。[[果号]]には<ruby>因位<rt>いんに</rt></ruby>に修した一切の[[功徳]]が含まれているとされ、[[阿弥陀仏]]について言えば[[果号]]は阿[[弥陀]]であり、[[法蔵菩薩]]であったときに修した[[功徳]]が具わっていると言える。『[[大原談義聞書鈔]]』では、「[[果号]]は三字の衆徳の根源なり」（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J14_0759 浄全一四・七五九下]）として[[阿弥陀仏]]の阿[[弥陀]]を指して諸々の[[功徳]]の具わる[[果号]]であると言い、[[聖聡]]『[[大原談義選要鈔]][[見聞]]』では「[[果号]]とは[[弥陀]][[如来]]、因位の万行に<ruby>酬<rt>むく</rt></ruby>いて[[果位]]の[[四智]][[三身]]を満つ。その[[仏名]]を呼んで阿[[弥陀]]と名づく」（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J14_0772 浄全一四・七七二下]）として、[[阿弥陀仏]]は万行に報いて[[四智]][[三身]]の[[功徳]]の具わる[[果号]]を得ているとしている。通常、仏の名を[[果号]]とは言わず、その意味を含んで[[名号]]と言う。[[法然]]は『[[選択集]]』において「[[名号]]はこれ万徳の帰する所なり」（聖典三・一一八）として、[[阿弥陀仏]]の[[名号]]には内証<ruby>外用<rt>げゆう</rt></ruby>の諸々の[[功徳]]が具わっているとしている。
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【資料】『大原談義聞書鈔見聞』、『大原談義選要鈔』
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【参照項目】➡[[名号]]<span style="border: 1px solid;color: white;background-color: black;font-weight: bold;">一</span>、[[四智]]、[[三身]]、[[内証外用]]
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【執筆者：宮田恒順】