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朝坊主

提供: 新纂浄土宗大辞典

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あさぼうず/朝坊主

一日のはじめに、僧侶に出会うこと、また僧侶の訪問をうけることを縁起のよしあしに結びつけた言い回し。僧侶は死者の葬送に関わることから、朝出会うことを不吉として「朝坊主縁起が悪い」とされたものである。しかし、これを裏に返して、「朝坊主縁起良し」「朝坊主丸儲け」と言い、むしろ縁起がよい、不吉ではないと解釈した言い回しもある。商家では「朝女朝坊主」といい、朝、女性や僧侶の客がくるとその一日来客が多く、縁起がよいとされる。また、「朝神主夕坊主」といって、神主に朝会い、僧侶に夕方出会うのは縁起がよいとされてきた。一方「朝山伏に夕坊主」は、山伏に朝会い、僧侶に夕方出会うと縁起が悪いものとされた。


【執筆者:勝崎裕彦】