散華 (さんか)のソースを表示

=さんか／散華=

==<span style="border: 1px solid;color: white;background-color: black;font-weight: bold;">一</span>==
花を撒いて仏を[[供養]]するときに用いる花弁。華または<ruby>[[華葩]]<rt>けは</rt></ruby>ともいう。もとは[[蓮華]]や菊花、青[[蓮華]]に似ているので<ruby>樒<rt>しきみ</rt></ruby>の葉などの生花を用いるが、一般には蓮などの花弁を模した紙製のものを用いる。生花または蓮弁形の紙に彩色したものを<ruby>[[華籠]]<rt>けこ</rt></ruby>に盛って散らす。
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【参考】宍戸栄雄「荘厳　その一　花について」（『教化研究』二、一九九一）
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【参照項目】➡[[散華]]
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【執筆者：斉藤隆尚】


	
==<span style="border: 1px solid;color: white;background-color: black;font-weight: bold;">二</span>==
華を撒いて仏に[[供養]]すること。また[[供養]]した華をいう。[[散華]]をするには、<ruby>[[華籠]]<rt>けこ</rt></ruby>、紙等で[[蓮華]]をかたどったものを用意する。本来は、生花を用いるが、一般的には紙等でかたどったものを代用している。[[散華]]は、[[礼讃]]（[[日没]][[礼讃]]を除く）、[[奉請]]、「[[送仏偈]]」、[[九位奉唱]]、[[道場散華]]、[[声明]]の<ruby>[[散華]]<rt>さんげ</rt></ruby>等で行う。[[散華]]の枚数は、撒く回数の倍数を用意する。原則として[[起立]]して行う（「[[送仏偈]]」の[[散華]]は[[長跪]]で撒く）。[[散華]]の前後の動作を<ruby>[[華籠]]捌<rt>けこさば</rt></ruby>きといい、正式には扇を用いる。正座の状態から[[起立]]するときは、左手で[[華籠]]の左<ruby>縁<rt>ふち</rt></ruby>を持ち、右手は扇を取ってから[[華籠]]の右縁を持って[[長跪]]し、右手の扇の柄で三本の房紐を外から内に<ruby>掲<rt>かか</rt></ruby>げて、[[華籠]]の右縁を持って、一度腰を下ろしてから左膝を立てる。[[起立]]した後、左足を引き、房紐を静かに下ろし、扇を襟にさす。左右の房紐は人差指と中指の間に挟み、親指を[[華籠]]の縁に掛け、両手で受けるように胸の前に保持する。[[散華]]するときは、右手を伏せて人差指を下に中指を上にして華をはさみ、そのまま額のあたりまで捧げいただき、掌を仰向けて円を描くようにしながら右前方に出して、おもむろに華を放して撒く。座るときは、右手で襟から扇を取り、扇の柄で房紐を束ね、[[華籠]]の右縁を持ち、次に左の掌で房紐の末端を受けて、左縁を持つ。そのまま座り、[[華籠]]を机上に置き、扇を元通りに置く。ただし、[[奉請]]、「[[送仏偈]]」のときは、[[中品礼]]をする。
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【参照項目】➡[[散華]]
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【執筆者：坂上典翁】