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「指図堂」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:24時点における最新版

さしずどう/指図堂

奈良市雑司町。華厳宗法然上人二十五霊場第一一番。東大寺大仏殿の西に位置し、重源が大仏殿再建のとき、指揮をとった普請場の遺跡と伝える。永禄一〇年(一五六七)焼失の中門堂跡地に、宝永四年(一七〇七)までに建立されたが、寛政三年(一七九一)大風により倒壊。天保六年(一八三五)奈良西方寺隠居慈蓮から再建願が出され、嘉永五年(一八五二)までに落成。第一一番札所であった龍松院から、観真房筆の、金剛草履をはいた姿の法然御影本尊として移され、札所も変更された。安政六年(一八五九)法然上人六五〇年御忌浄土宗寺院随喜のもと執行された。


【資料】『東大寺々中寺外惣絵図幷山林』、『東大寺年中行事記』


【参考】山本博子「法然上人遺跡第十一番に関わる諸問題」(『藤堂恭俊博士古稀記念 浄土宗典籍研究』研究篇、藤堂恭俊博士古稀記念会、一九八八)【図版】巻末付録


【参照項目】➡法然上人二十五霊場龍松院


【執筆者:山本博子】