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「懸仏」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

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2018年9月17日 (月) 01:17時点における版

かけぼとけ/懸仏

鏡を模した円形の板に神仏の像を取り付け、かんによって吊り下げて礼拝するもの。まれに四角や扇形の作例もみられる。古くは御正体みしょうたいと呼ばれた。金属と木製の他、木の芯に金属を貼ったもの、木製の板に顔料で描いたものも存在する。神体である鏡に本地ほんじないし垂迹すいじゃくである神仏の姿をたがねで線刻することが本来であったが、鏡をかたどった金属板に像を打ち出すなど次第に立体化と大型化がすすみ、やがて彫像そのものを別に取り付けるような形式に変化した。宮城県名取市の熊野那智神社で発見された阿弥陀懸仏(国重要文化財)などが知られる。


【執筆者:近藤謙】