慳惜加毀戒のソースを表示

=けんじゃくかきかい／慳惜加毀戒=
物惜しみをして、他人に危害を加えることを禁じた戒。このようなことを誰かに教えて、させることも禁止されている。<ruby>[[不慳生毀辱戒]]<rt>ふけんしょうきにくかい</rt></ruby>ともいう。[[十重禁戒]]の第八番目の戒であり、[[菩薩]]の<ruby>[[波羅夷]]<rt>はらい</rt></ruby>罪である。[[菩薩]]は、貧しい人や[[乞食]]のものを見て、求めるものを何でも与えるべき存在である。しかし、もしも[[菩薩]]が悪しき心や怒りに満ちた心で、そのような人々にわずかなものをも施さず、また教えを求めるものに何も教えず、さらにはそのような人々を<ruby>罵<rt>ののし</rt></ruby>りけなすようなことがあれば、[[波羅夷]]罪とされるのである。
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【資料】『梵網経』、『菩薩戒義疏』
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【参照項目】➡[[十重禁戒]]、[[波羅夷]]
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【執筆者：石田一裕】