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「快楽」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

けらく/快楽

煩悩から解放されて得られる安楽、また浄仏国土において得られる安楽のこと。『無量寿経』においては「すでに我が国に到らば、快楽安穏あんのんならしめん」(聖典一・二二二/浄全一・五)とある。また別の箇所では「かの仏の国土は、清浄安穏にして微妙みみょう快楽なり」(聖典一・二四四/浄全一・一七)とあるように、極楽浄土の状態そのものを表す語でもある。一方、快楽かいらくと読んだ場合には、個々の人間が有する自然的な感覚における幸福のことを指す。ゆえに、快楽かいらくの内実は一義的ではなく、個々人にとって千差万別とならざるを得ない。


【執筆者:江島尚俊】