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=かいえん／快円=
一七世紀頃、生没年不明。信州の人。幼くして[[出家]]し、諸[[檀林]]で学んだ後、十余年にわたり木曽の深谷（長野県）で[[頭陀]]行を修して禅の奥義を悟った。たびたび[[増上寺]]の学僧の要請により大小乗の講義をし、『<ruby>碧巌録<rt>へきがんろく</rt></ruby>』の講義も行った。のち浅草[[浄土宗]][[誓願寺]]に住して、寺内に千余人の庶民を集めて[[説法]]した。[[法然院]][[忍澂]]の[[戒律]]の師である。
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【資料】『鎮流祖伝』八（浄全一七）
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【参考】長谷川匡俊『近世浄土宗の信仰と教化』（北辰堂、一九八八）
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【執筆者：田中芳道】