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心巌寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しんがんじ/心巌寺

千葉県鴨川市貝渚かいすか。寿慶山光明院。千葉教区№三七。文永二年(一二六五)に良忠が安房国北風ならいはら村(千葉県鴨川市)に草創したが、天正五年(一五七七)に里見の兵火により焼失。同地から貝渚に移転し、当時の貝渚城主である正木氏、とくに石見守夫人の信仰を受けた。中興は大誉義山。度重なる被災を経て現在の地に再建された。当寺には行道の儀式に用いられていた木造の菩薩面・比丘びく面が二三面(もとは二五面)ほど現存し、千葉県有形文化財に指定されている。


【資料】『蓮門精舎旧詞』二一(続浄一八)、『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)


【参考】『千葉県浄土宗寺院誌』(千葉県浄土宗寺院誌刊行委員会、一九八二)


【執筆者:杉山裕俊】