常没の衆生のソースを表示

=じょうもつのしゅじょう／常没の衆生=
はかりしれない過去から積み重ねてきた自己の罪障によって迷いの[[生死]]を繰り返し、常に[[苦海]]に<ruby>没溺<rt>もつでき</rt></ruby>してもはや逃れるすべのない[[凡夫]]のこと。[[善導]]は『[[観経疏]]』[[序分]]義に「ただし[[如来]]の<ruby>臨化<rt>りんけ</rt></ruby>は、<ruby>偏<rt>ひと</rt></ruby>えに[[常没の衆生]]の為なれば、今すでに等しく慈雲を<ruby>布<rt>し</rt></ruby>いて、普く<ruby>来潤<rt>らいにん</rt></ruby>を<ruby>沾<rt>うるお</rt></ruby>さんことを<ruby>望欲<rt>もうよく</rt></ruby>したまう」（聖典二・二三三／[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J02_0032 浄全二・三二上]）と述べ、[[阿弥陀仏]]の救いが偏に[[常没の衆生]]のためにあることを説いている。
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【執筆者：吉水岳彦】