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=ぎゅうおう／岌翁=
—永禄元年（一五五八）。心[[蓮社]]信誉。[[百万遍]][[知恩寺]]二七世。[[藤田派]]の僧。北陸で[[教化]]活動をした。天文一二年（一五四三）に越後国糸魚川（新潟県糸魚川市）[[善導寺]]より、後奈[[良天]]皇の勅請で[[百万遍]][[知恩寺]]に[[入寺]]し、翌年には[[紫衣]]の勅許をうける。同一九年、万松院殿（足利義晴）[[中陰]]の<ruby>[[諷経]]<rt>ふぎん</rt></ruby>[[座次]]をめぐって[[知恩院]]と争い、幕府は[[百万遍]][[知恩寺]]を[[浄土宗]]の[[本寺]]として[[座次]]を[[知恩院]]の上座とした。大永（一五二一—一五二七）以来の[[知恩院]]との本末争いは彼の在職中に[[百万遍]]の勝利に帰した。
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【資料】『長徳山知恩寺歴志略』（仏全一一九）、『百万遍知恩寺誌要』（浄全二〇）、水野恭一郎・中井真孝編『京都浄土宗寺院文書』（同朋舎出版、一九八〇）
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【執筆者：藤本顕通】