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「定照」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版

じょうしょう/定照

—元仁二年(一二二五)—。証真弟子並榎なみえ竪者りっしゃとも言われる。宝地房とも伝えられる天台僧。『正源明義鈔』に依れば、『選択集』ならびに専修念仏への批判書である『弾選択』を作ったことが知られる。これに対して、隆寛が『顕選択』を著した(嘉禄三年〔一二二七〕)ところ、東国において多くの支持を得たので、定照は『弾選択』と『顕選択』の二書を延暦寺に送り是非を仰いだ。この件で、延暦寺から朝廷に専修念仏停止ちょうじの要請が出され、同年六月延暦寺僧による法然墓所の破却、七月隆寛幸西・空阿の流罪ならびに念仏停廃の宣旨が下された。いわゆる「嘉禄の法難」であり、この法難の起因の一端が定照の『弾選択』にあったことが知られる。


【資料】『正源明義鈔』八(法伝全)、『四十八巻伝』四二(聖典六)、『金綱集』五(『日蓮宗宗学全書』乾)


【参考】石井教道『選択集の研究—註疏篇—』(誠文堂新光社、一九四五)、平雅行「嘉禄の法難と安居院の聖覚」(『日本中世の社会と仏教』塙書房、一九九二)


【参照項目】➡弾選択


【執筆者:米澤実江子】