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学生

提供: 新纂浄土宗大辞典

がくしょう/学生

元来は儒教などを修める者、また古代律令制度下における大学寮学生を指す語であったが、後に大寺において仏教を学ぶ者をも意味するようになった。最澄が『山家学生式さんげがくしょうしき』において比叡山得度受戒した僧を「学生」と規定したことから、特に比叡山における一二年間の修行により止観・遮那の両業を修めた者、比叡山での籠山修行を経た日本天台宗の構成員を指して用いる場合もある。また、法然は「さとりことなる人と申すは、天台・法相等の諸宗の学生これなり」(『往生大要鈔』昭法全六三)、「立破の道に至っては、学生の経る所なり」(『七箇条制誡』昭法全七八七)と述べ、それぞれ学僧という意味で「学生」の語を用いている。


【参照項目】➡山家学生式


【執筆者:冨樫進】