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存道

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ぞんどう/存道

永禄三年(一五六〇)—寛永一五年(一六三八)一月八日。単蓮社信誉。筑前国黒崎(北九州市)の生まれにして、俗姓は麻生氏。剃髪の師は筑前国弘善寺五世の雄誉であり、付法の師は増上寺一二世の存応。修学後は帰郷し、弘善寺六世となった。文禄元年(一五九二)、文禄の役に際し、名護屋城に赴く徳川家康十念を授けたという。その後、藤田の浄蓮寺、中間の明願寺、馬場山の香徳寺(寺伝の絵巻による)を建立。世寿七九歳。


【資料】『蓮門精舎旧詞』三八(続浄一九)、『浄土宗寺院由緒書』中(『増上寺史料集』六)、『総系譜』中(浄全一九)


【執筆者:加藤弘孝】