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提供: 新纂浄土宗大辞典

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き/器

うつわ、また人間の器量や才能をうつわに喩えて用いる語。Ⓢbhājanaなどの訳としても用いられる。器には容れ物や食器など、うつわとしての語義と器量や才能といった人間の素質としての語義がある。前者の例には、器世間があり、後者の例には、「法器」(仏法に相応する素質の者の意)、「戒器」(戒を保つことのできる者の意)がある。『徹選択集』上には、叡山修学中の法然が「三学の器に非ず」(聖典三・二八四/浄全七・九五下)と述べたことを伝えている。この法然による問題意識が後の立教開宗に多大な影響を及ぼしている。


【参照項目】➡三学非器器世間


【執筆者:三輪隆就】