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十王本迹讃嘆修善抄

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じゅうおうほんじゃくさんだんしゅぜんしょう/十王本迹讃嘆修善抄

二巻。『十王讃嘆修善鈔』『十王抄』ともいう。隆尭撰。跋文によると、応永二五年(一四一八)の旧本を修正して、永享五年(一四三三)に完成した。極善の人は即善趣へ、極悪の人は即悪趣へ行くが、どちらでもない罪人の死後、初七日から七七日、百箇日、一周忌、第三年の一〇の区切りに、一〇人の王(十王)が、その亡くなった罪人を裁く。しかし実は、その十王は、阿弥陀仏などの仏・菩薩たちが姿をかえたもので、慈悲の心で罪人に罪を後悔させ、導くため、罪人に苦を与え、罪を裁くのだと説く。享保元年(一七一六)の刊本がある。


【執筆者:角野玄樹】