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十方恒沙仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じっぽうごうじゃぶつ/十方恒沙仏

十方に存在する無数の仏を表す言葉。「十方」は、東・西・南・北と四維(東南・西南・東北・西北)、上・下を指し、「恒沙」は、ガンジス河の砂を意味する「恒河沙」を省略したもので、数限りないことを喩えていう。善導の『観経疏』「十四行偈」には、「十方恒沙仏六通をもって我れを照知したまえ。今、二尊の教に乗じて、広く浄土の門を開かん」(聖典二・一六一/浄全二・一下)とあり、十方恒沙の仏による証誠が説かれている。


【執筆者:神宮良弘】