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兆載永劫の行

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ちょうさいようごうのぎょう/兆載永劫の行

計り知れないほどの非常に長い期間の行。具体的には法蔵菩薩修行をした期間。『無量寿経』上には「不可思議兆載永劫において、菩薩無量の徳行を積植しゃくじきす」(聖典一・二三四/浄全一・一一)とある。道光の『無量寿経鈔』五には「今慧の大論鈔を案ずるに漢地の大数に十五有り」(浄全一四・一三三上)とし、一・十・百・千・万・億・兆・景・段・具・間・紫・譲・政・載をあげ、このうち中間の数(兆)と最後の数(載)をとって法蔵の修行が非常に長期にわたるものであったことを表現したものであるとする。なお数の訳語はまちまちで一定しない。


【資料】『日講私記』一、『翼賛』二三、『無量寿経連義述聞賛』中、『翻訳名義集』三、『一切経音義』九


【執筆者:永田真隆】