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「付属名号」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:32時点における最新版

ふぞくみょうごう/付属名号

釈尊阿難念仏付属したことをいう。念仏付属と同義。釈尊は「浄土三部経」の各経典において、それぞれの対告衆たいごうしゅ弥陀名号付属している。すなわち、『無量寿経』では弥勒、『観経』では阿難、『阿弥陀経』では舎利弗に対して付属した。その中でも『観経』の「仏、阿難に告げたまわく。汝好くこの語を持せよ。この語を持せよとは、すなわちこれ無量寿仏みなを持せよとなり」(聖典一・三一四/浄全一・五一)という阿難への付属を指すことが多い。これは善導観経疏』において、この一段が「正しく弥陀名号付属して、遐代かだい流通せしめたまうことを明かす」(聖典二・三二三/浄全二・七一下)と釈され、法然も『選択集』一二にこれを引くことによるものである。


【資料】『西宗要』三(浄全一〇/日蔵九〇)、『東宗要』五(浄全一一)


【参照項目】➡念仏付属付属


【執筆者:工藤大樹】