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「中国浄土教理史」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:29時点における最新版

ちゅうごくじょうどきょうりし/中国浄土教理史

望月信亨著。大正大学での講義録を整理し、昭和一七年(一九四二)七月に『支那浄土教理史』と題して法蔵館より刊行された。同三九年に書名を『中国浄土教理史』と改めて、再び法蔵館より刊行された。全三九章の構成で、東晋時代から明代までの中国浄土教の教理の発展過程と信仰状況が整理されている。本書の特徴として、生因論および仏身仏土論の詳細な解説(第七章~第一八章)、各種高僧伝の駆使、阿弥陀仏関係の中国撰述経典への言及(第四章)、『歴代名画記』や石刻資料など仏典以外の資料の提示(第一九章および第二四章)、宋代以降の浄土教の発展過程と信仰状況の整理(第二五章~第三九章)などが挙げられる。これらは著者が『仏教大辞典』を編纂した際に整理した内容の一端でもある。本書は中国浄土教の思想史的展開を叙述した最初の著作であるとともに、現在でも中国浄土教に関する数少ない通史である。


【執筆者:柴田泰山】