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実成房

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じつじょうぼう/実成房

一二世紀末から一三世紀頃、生没年不明。隆寛門弟嘉禄の法難の際に、隆寛は罪科の責任をとって奥州へ配流となったが、護送役の西阿の策で、老齢の隆寛の代わりに奥州に配流された。『七箇条制誡』や『法水分流記』にはみえず、詳細な略歴は不明。隆寛没後、当地に隆寛の遺骨を迎え、持仏の春日作阿弥陀仏を安置して会津喜多方に建立したのが現在のかのう願成寺。当寺を中心として長楽寺義が奥州に伝わったとされる。


【資料】『四十八巻伝』四四、『翼賛』四四


【参照項目】➡嘉禄の法難隆寛西阿弥陀仏


【執筆者:伊藤茂樹】