1悪事を機縁として仏道に進むこと、違縁ともいう。2観法において対象を順に観ずることを順縁(順観)、逆に観ずることを逆縁(逆観)という。例えば三十二相について頭上の無見頂相から足もとの千輻輪相せんぷくりんそうの順に念じることを順縁、逆に足もとから頭上の順に念じることを逆縁という。3特に日本では、年配の者から順に死に、子どもなどが供養することを順縁、逆に年少者が先に死に、親などがそれを供養することを逆縁という。
【執筆者:石田一裕】