『梵網経』に説かれる四十八軽戒しじゅうはっきょうかいのうちの第三一戒。仏滅後の悪世において外道や悪人や賊の手によって仏・菩薩の像や仏典が売られ、また仏教の修行者などが奴隷として売られているのを見たならば、大乗の求道者(菩薩)は何としてでも買い取って救わねばならないという。もし買い取らないならば軽垢罪きょうくざいに当たるとしてこれを制する。
【参考】石田瑞麿『仏典講座一四 梵網経』(大蔵出版、一九七一)
【参照項目】➡四十八軽戒、軽垢罪
【執筆者:袖山榮輝】