操作

雲棲寺

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:20時点における192.168.11.48 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

うんせいじ/雲棲寺

中国浙江省杭州西湖の西に位置する寺院。宋・乾徳五年(九六七)に呉越王銭氏の創建。その後、一時荒廃するが、明・隆慶五年(一五七一)に蓮宗第八祖袾宏しゅこうが堂宇を再建、さらに「雲棲共住規約」を設けて叢林内の僧風を粛清することで復興を果たし、修禅・念仏・放生の一大道場となる。後に太平天国の乱の惨禍に巻き込まれるものの、清・光緒二七年(一九〇一)に再建、現在、幽寂な竹林は雲棲竹径と称し西湖新十景として知られる。


【参考】『雲栖志』(『中国仏寺志叢刊』七五、広陵書社、二〇〇六)、『雲栖紀事』(『中国仏寺志叢刊』七六、同、二〇〇六)、桂華淳祥「明末杭州の雲棲寺に関する覚え書き—地方志の記述を中心に—」(『真宗総合研究所研究紀要』一〇、一九九二)


【参照項目】➡袾宏


【執筆者:石上壽應】