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貞也

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ていや/貞也

—明治三年(一八七〇)九月二八日。享蓮社元誉善阿、あざなは徳龍。清浄華院六二世。増上寺所化役者を弘化三年(一八四六)五月より勤めた後、滝山大善寺四〇世を経て、安政三年(一八五六)二月、台命と勅請によって清浄華院に転昇した。万延元年(一八六〇)一〇月、万里までの小路こうじ左少弁の伝奏によって御所へ法然上人六五〇年遠忌の寄附を上願した。文久二年(一八六二)八月に孝明天皇の皇女理宮さとのみやの葬送の導師を勤めた。貞也が明治三年九月二八日に没した後、清浄華院は同七年一一月まで無住となった。


【資料】『清浄華院誌要』(浄全二〇)、『浄源脈譜』(浄全一九)、『陵墓要覧』(宮内庁書陵部、一九九三)


【参考】宇高良哲「浄土宗触頭増上寺役者譜年次考」(『大本山増上寺史』大本山増上寺、一九九九)


【執筆者:石川達也】