ひとたび出家して僧尼となった者が、もとの俗人に還ること。また戒を破ったり、罪を犯したために、所属する宗派等より破門され、俗人にもどること。法然の御法語では、釈の雄俊という男について述べられている。雄俊は七度還俗、つまり七度出家し、七度還俗している悪人であった。しかし、閻魔大王に会った際、還俗をした身であるが、念仏を称えている功徳を主張したところ、閻魔は冠を傾けて拝んだとしている。
【資料】『雑阿含経』二六、『登山状』(聖典四・四九八/昭法全四二一)
【参照項目】➡雄俊
【執筆者:薊法明】