愛知県一宮市本町通。徳光山。尾張教区№一三四。名古屋円輪寺末。もとは関通を開山とし、明和五年(一七六八)浄貞により創建された阿弥陀堂と称する捨世地しゃせいじであった。慶応二年(一八六六)廃寺となっていた剣正寺(真言宗寺院・真清田ますみだ神社別当)の寺号を霊音が再興の意味をもって譲り受け改称する。明治二四年(一八九一)の震災後に伊藤霊忍により中興されるも、空襲により什物の多くを焼失。昭和二四年(一九四九)本堂再建。
【参照項目】➡円輪寺、捨世地、関通
【執筆者:朝岡知宏】