1飲食物を盛る饗饌きょうせん具の一種で、円形または方形の坏つきとよぶ盤の中央に脚を一本付けた膳。仏前などに供物をあげる際に用いる。盤は方形(角高坏)を正式、円形(丸高坏)を略儀とする。生菓子などは盤の上に直接または懐紙を敷いた上に盛る。知恩院の御忌会などでは、三方の上に小さな高坏を載せて献菓(生菓子)している。供物を供えるときは、高坏をはじめ三方・段盛などを用いる。2霊膳に供える椀類の一つ。丸高坏の小さいもの。高坏には香の物などを供える。この他に飯椀・汁椀・平ひら・壺がある。この椀類は懸盤または三方で仏前に供える。
【参照項目】➡霊膳、三方、段盛
【執筆者:水野正雄】