「仏教同願会」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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ぶっきょうどうがんかい/仏教同願会
昭和一六年(一九四一)一二月に日本と中国の仏教徒が結成した会。中国仏教研究を主目的とした日本の学術団体であった日華仏教研究会が本会の母体をなしており、浄土宗からは林彦明などが参加した。本会の綱領は五つからなり、そこには大乗仏教精神に則った活動方針が示されるとともに、「東亜新秩序」の建設を精神面から推進していくことも掲げられている。特徴的な活動としては、毎月満月がのぼる時間帯に同願念仏会が日中両国で共修されたことが挙げられる。しかし、結成直後に太平洋戦争が勃発したため、具体的な活動については詳細が不明であり、本会がその後どのような経緯を辿ったのかも定かではない。
【参考】日華仏教研究会編『東亜宗教事情』一九・二〇(日華仏教研究会、一九四二)
【執筆者:江島尚俊】