仏堂に飾る幡。はたぼこ、宝幢、天幢ともいう。幡の一種。一枚の扁平なものを「幡」といい、幢竿の先を宝珠で飾り、布製の幡を六流、八流に垂れ下げたものを「幢幡」という。堂内では木製の幡を、六角、八角に組み合わせその周囲を瓔珞ようらくで飾ったものをいう。『観経』には、「大光明あり、化して幢旛どうほん、無量の宝盍ほうこうと成なる」(聖典一・二九五/浄全一・四一)とある。
【参照項目】➡幡
【執筆者:斉藤隆尚】