「円頓戒概説」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:20時点における最新版
えんどんかいがいせつ/円頓戒概説
恵谷隆戒著。昭和四〇年(一九六五)七月、浄土宗刊。浄土宗教師を志す初学者用の教科書として著述された円頓戒の概説書。内容は戒律の語義解釈から、戒の意義、戒の発展・展開、円頓戒の起源、中国・日本における円頓戒の発展経緯、円頓戒の思想、円頓戒の授戒作法などについて極めて平易な表現で述べられている。また最後に、浄土宗において戒脈を相伝し実践することの問題を挙げ、法然の念仏観における真実義は、念仏する中に自然と持戒生活が表出されてくるところにあると示す。昭和四六年(一九七一)に一部訂正して再刊。
【執筆者:髙津晴生】