「四奉請広節」の版間の差分
提供: 新纂浄土宗大辞典
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2018年3月30日 (金) 06:26時点における最新版
しぶじょうこうぶし/四奉請広節
声明例時で唱える「四奉請」。例時作法の「略節四奉請」に対する語。律曲・平調・出音宮。一字四拍の楽拍子で唱え、緩やかにはじまり、落ち声・律由り・ウケ上ゲ(アタリ上ゲ)・ウケ下ゲ(片下リ)などを織り混ぜながら唱え、最後は序曲としてイロ・タルムの唱法で落ち着かせるものである。この最終部は時代と共に受ける音が変化し、羽止めの唱法もあるが、現在は徴止めで伝承されている。また、上三句の「散華楽」の楽はカナ下ゲであるが、現行の天台宗が末ヲリに唱えるのに対し、浄土宗では中ヲリで唱えている。十夜会古式をはじめ晋山・落慶式等の慶事に唱えられている。
【参考】多紀道忍・吉田恒三『天台声明大成』下(天台宗務庁、一九三五)、『浄土宗声明集』(知恩院、一九八七)
【参照項目】➡四奉請
【執筆者:清水秀浩】