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=くろんじゃ／拘崙闍=
鳥の名。Ⓢkrauñcaの音写語。拘嚧安遮とも音写する。『大威徳[[陀羅尼]]経』（[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/V21.0785c.html 正蔵二一・七八五下]）では穀禄鳥と註記され、『翻訳名義大集』では鳳凰、鶴と漢訳されるとする。一般に<ruby>帝釈鷸<rt>たいしゃくしぎ</rt></ruby>であるとされるが、モニエル等の梵英辞典ではcurlewと訳されることから、<ruby>大杓鷸<rt>だいしゃくしぎ</rt></ruby>のことであろう。梵文『[[阿弥陀経]]』で「かの[[仏国土]]には、白鳥やクラウンチャや孔雀がいる」（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J23_0198 浄全二三・一九八]）と用いられるが、漢訳で相当する鳥は明らかでない。他方この個所で、三鳥のさえずりは仏の教えとなって、人々を[[教化]]するとされ、また、三鳥は[[三悪趣]]としての[[畜生]]ではなく、[[阿弥陀仏]]によって[[化作]]されたものとする。
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【執筆者：榎本正明】