京都市下京区寺町通り綾小路下る中之町。錦綾山。京都教区№九七。建久八年(一一九七)東山一心院の末寺。聖光の開基で聖光の遺跡。聖光が九州明星寺みょうじょうじの本尊を注文するために上洛した際に住した場所。聖光在世当時は錦小路にあり聖光庵と呼ばれていたが、天正一一年(一五八三)に庵を再建し、その後に京極通りに移転した。本尊が完成するまでの間と、本尊を九州に納めて再度上洛して法然に教えを受けた際に住していたとされる。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)
【執筆者:郡嶋昭示】