真葛伝語
提供: 新纂浄土宗大辞典
まくずでんご/真葛伝語
京都嵯峨正定院の立道校合。感誉流の流れを汲む伝法書。東北大学狩野文庫蔵本『真葛伝語』(天保一五年〔一八四四〕書写)によれば、自証門の「五重九箇条」、化他門の「五箇条」「都部五重巻物口決」よりなっている。所収としては、上記写本の他に総本山知恩院布教師会『真葛伝語』(昭和四九年〔一九七四〕。安政四年〔一八五七〕沙門湛忍書写本と山下現有所持本と岸信宏所持本の校合活字本)と『天保八年写真葛伝語』(眞柄和人編、平成二〇年〔二〇〇八〕九月、永福寺発行。写本の写真と翻刻。『浄土宗学研究』三二、知恩院浄土宗学研究所刊に収録されたもの)がある。
【参考】林彦明『五重大会勧誡講録』(千本山乗運寺、一九六七)、恵谷隆戒『浄土宗伝法史』(浄土宗宗務庁、一九七九)
【執筆者:眞柄和人】